債権回収と時効

商品を受注して製造したり、販売したりするなどの契約を結び、相手に対してお金や物の請求を行なうことが可能な権利を債権といいます。このとき、相手はお金や物を渡す義務である債務を負うことになります。債権を持っている人のことは債権者、債務を持っている人のことは債務者とよびます。

債権に関して注意しなければいけないこととして、消滅時効があります。法律で決まっている期間が過ぎてしまうと、債権者は債権を失ってしまいます。また、債権者が債権を失うのと同時に、債務者の債務も消滅してしまいます。たとえば、相手に商品を売り渡したにもかかわらず、商品代金の支払いを行なってくれないという場合でも、相手に支払いを行なうよう交渉を続けているうちに、法律で定められている期間が過ぎて時効を迎えてしまうということが起こり得るのです。時効を迎えて債務が消滅してしまえば、債務者だった相手が支払う義務がないと開き直ることが通用してしまいます。つまり、消滅時効によって基本的に商品代金の回収=債権回収をすることができなくなってしまうのです。

どの程度の期間で債権が消滅するかについてですが、たとえば商行為で発生した債権の消滅時効は5年と定められていて、支払期日の次の日が消滅時効の起算日になります。4月30日が支払期日とすると、5月1日から債権が消滅するまでのカウントダウンがスタートします。この場合、債権が失われるのは5年後の4月30日をもってということになります。

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